今日は大阪保護観察所へBBS会新会員研修にいってきました。
2部制で前半は更生保護の概要について保護観察所の方からご講義。
■刑事事件の流れと担当機関
地域社会→犯罪→警察→検察庁→裁判所(懲役など)→刑務所など→保護観察所→社会復帰
最初に取り締まる機関の警察は28万人。
社会復帰まで動く保護観察所(保護観察官)は900人。
物理的に人が足りていない。
戦前は官に保護観察所のようなものはなかった。民が担っていた。
■保護観察事件年間取扱件数
保護観察処分少年:全国で46469件⇔大阪4901件(10.6%)
大阪は対人口比で6.9%。
大阪の件数は多い。
■後半は豊中BBS会の方々からロールプレイで「ともだち活動」のルールを学びました。
※ともだち活動:非行少年と「ともだち」の立場で触れ合うことを通じて、自立支援を行う活動。BBSを特徴づける活動。
ルール(留意点)
①秘密
個人情報を漏らさないことはもちろんのことだが、対象者と2人だけの秘密は作らないこと。
保護司・会長と相談する。
②お金の貸し借りはしない
③問題を一人で抱え込まない
④連絡先は対象者・担当会員・保護司間だけで交換
⑤危機管理。人目がある場所を選ぶ。異性で活動するときなども。
⑥社会のルールを守る
大阪府青少年健全育成条例第25条により、保護者は16歳未満の者を20時から4時まで外出させないよう努めなければならない。
⑦保護司だけに報告するのでなく、会長にも。
■所感・その他
・交通費は全員に出るそう
・大学(生)だけでBBSをしているところのメンバーと初めて会えた。
・研修は絶対必要
・ただ、2時間では足りない。もう1コマあってもいいと思う。
・国家公務員数、実態を把握してからの議論が必要だが、保護観察官は少なすぎる。社会復帰のためにもっと人材が必要。
・保護観察官と更生保護を支える団体の連携がいっそう必要
・他地区のBBSと交流を引き続き持つべき。知見、協力が得られる。