大阪府市議会議員研修会@ホテル阪急エキスポパーク | 茨木市議会議員 米川勝利のWEBサイト


2013年11月15日

大阪府市議会議員研修会@ホテル阪急エキスポパーク

今日は午前中に議員総会があり、午後2時からは第53回大阪府市議会議員研修会に参加しました。
主催は大阪府市議会議長会で、講師は地方自治総合研究所所長の辻山幸宣先生でした。
大学院の研究で、辻山先生のご著書は何度か拝見していたので、どんな方なのか大変興味深いと思っていました。
非常に気さくにご講演され、笑いもありで、「自治体における民主主義の課題と議会の役割」についてお聞きしました。
印象に残ったお話は3つ。
「近世共同体と村寄合」「近代への移行と自治体政府の成立」でした。
なんとなく頭ではわかっていたことですが、改めて、
村落の3要素「共同事業、相互扶助、家族の協力」のお話、村寄合で物事を決めていたところから、都市化や村人の労働提供の限界、全員参加の限界を迎えて、雇員・傭人、総代制に変わっていったことなど学びました。
共同意思を自分たちに代わってまとめてもらおうって流れになり、今の議会や行政ができたという話です。

議員活動について、「新しいドブ板」の話も興味深かった。
いつからかドブ板議員が否定されてしまったが、新しいドブ板は孤立する高齢者のニーズ、地域の課題、こどもの声、帰郷のサラリーマンの声→議会で未来予測とそれら共同意思のかけらをすり合わせる
そんなお話でした。

議員立法が少ないという批判については、
立法は市長提出の議案に対して議論を尽くし、修正するあるいは賛否に手を挙げることも当たるのだということを強く言われていました。
先生は、議員に政策立案をもっとしろという意見に対しては否定的なご意見をお持ちのようです。

2時間弱のご講義でした。
毎年、議長会の研修はホテル阪急エキスポパークでされていると、先輩から聞きました。
大阪府南部の方は大変だなと余談で思いつつ、議員活動の在り方を再考させられました。