茨木BBS会として、我が国最初の少年院である浪速少年院の見学に行ってきました。
説明1時間+施設内見学20分+質疑応答30分でした。
浪速少年院は茨木市の郡山にあります。
設立は1923年(大正12年)、1964年(昭和39年)に職業訓練施設となりました。
全国に少年院は52か所あるようですが、浪速少年院には義務教育は終わり、院を出たら働くというような少年が入院するようです。
収容定員は160名で、その7割前後の収容数が望ましいとのこと。
第二種電気工事士免許、危険物取扱者免状、アーク溶接・半自動溶接適格性証明書、クリーニング師免許等々を取ることができ、平均すると1人あたり3つの資格をとるそうです。
標準収容期間は11ヶ月。そのうちの7ヶ月が中間時期と呼ばれ、資格を取る時間になるとのこと。
我が国では、年間で約2万3千人の少年が保護処分、1万人が鑑別所、そして3000人が少年院に送致。
その少年院に送致される少年の42%が18歳以上で、もし少年法の適用が18歳になれば、その少年には前科が付き、少年院で訓練を受けることができなくなる旨の説明もありました。
選挙権は18歳に引き下げになりましたが、やはり、少年法は慎重な議論が必要だと思います。
院内の教育についても、地域貢献にしても、職員(法務教官)の数が少ないという現場の声が印象的でした。