子ども・若者事例検討研修会議に行きました | 茨木市議会議員 米川勝利のWEBサイト


2017年7月13日

子ども・若者事例検討研修会議に行きました

昨日、第2回茨木市子ども・若者事例検討研修会議にBBSメンバーとして参加しました。

講師は子ども・若者自立支援センターくろすのカウンセラー、上村氏で、場所はローズWAM。
「事例から見る『発達特性』の活かし方~最適な支援ガイダンス』というテーマでした。

実践的な学びをさせていただきました。
また、誰もが暮らしやすいまち ではなく 安心して困れるまち というのが印象に残りました。


1、アセスメント・見立て(時短論)
働く喜びを提供できるのは福祉ではなく企業である by大山泰弘氏
→じゃあ福祉はどうなんだろう?
福祉が提供できるものは「生きる喜び」

いつでも どこでも 誰とでもを求めるから難しくなる。
そのために状況と状態を分けて支援する。

状態が良ければ能力を発揮できる。

2、個性と特性と障がい
・個性:強弱にかかわらず、誰もが持っているもの
・特性:その人がもっている突出した性質のこと
・障がい:ドクターの診断がついているもの

3、本人の困りとしんどさ
以下の事例ではどのような理由が考えられるか。
①文字は読めるのに、メニュー選択ができない
→文字から映像を作り出す作業が苦手。文字だけのメニューのお店に行きづらい。
QOLを下げないため、A4で画像付きのメニューを作るなどの支援が可。

②時計は読めるのに、時間感覚がつかめない
→デジタル時計かアナログ時計か。
アナログを持ってもらうことで改善されることもある。
時計が読めても、時間が読めるとは限らない。

4、保護者の困りとしんどさ
・人に迷惑をかけない、行儀よくといった教育が本人の特性に合わないことがある。
・努力、忍耐、反省をいつするかが大事。状態が悪い時にはしない。
・行動にネーミングをする。

5、支援者の困りとしんどさ
・企業担当者の困り:実習中常に眉間にしわを寄せている。利用者にはできるだけ笑顔で接してほしい

本人の困り:まじめにやろうとすると無意識に眉間にしわが寄ってしまう

→この事例の場合、眉間にセロハンテープを貼った。体感してもらうことで改善。楽しさがないと変わらない。

・障がいや特性があるからといってすべての課題を乗り越えたり、100%快適な人生を目指さなくてよい。

・楽しい仕事を見つけるのではなく、仕事の楽しさを見つけられるよう関わる。
自分に合った仕事はない。自分が合わせられそうな仕事をする。

・支援者のスタンス:特性上、絶対できないことには合理的配慮を。できたりできなかったりすることには、毎回できるように手立てを。できることには感謝や信頼を。

6、心理面に対する合理的配慮
「できること」「したほうがいいこと」からではなく、本人の一番気になる(気にしている)ことから支援をスタートする。

本人の優先順位を尊重する。これが心理面に対する合理的配慮。

私たちがすぐ求めてしまうものは説明と感想

誰もが安心して困れるまちへ

以上、こんな学びでした。

最後にこんなメッセージもありました。(一部メモしきれなかったので、途中で切れていますが・・)

人の数だけ困りは存在する。
社会は変化し、時代も移り変わる。困りごとも形を変える。
人の世から困りをなくすことは不可能。
しかしたとえ困ったとしても、きちんと立ち直ることができれば・・
困りは成長の機会。