12月 | 茨木市議会議員 米川勝利のWEBサイト 2021 | 茨木市議会議員 米川勝利のWEBサイト


2021年 12月 のブログ記事一覧

2021年12月31日

2021年振り返り

2021年は選挙で始まった年でした。

コロナ禍の選挙は手探りで難しかったですが、おかげさまで3期目の当選をさせていただきました。

今年はワクチンことを含み、お問い合わせを電話やメール、SNSからいただくことが例年より多かったです。
1つ1つのお声から、気づきや学びがあり、全体の課題にもつながるようなこともありました。
反省しつつ、感謝しつつ、市のために頑張りたいと思います。

それから、個人的には今年の政策のテーマとして公共哲学、公共空間デザイン関心があったなぁと思います。

ハーバーマス、アーレント、ジェイン・ジェイコブズ、ヤン・ゲール、ルイス・カーンの文献は結構読みました。

ハーバーマスは一緒に読んでくださった先輩がいて、本当に有難かったです。
ただ、ハーバーマスもハンナ・アーレント『人間の条件』も自分の頭が追い付かず、ちゃんと理解できないままでしたが(笑)

公共哲学は山脇直司氏によると、
公共性や公共的という概念を哲学的に探究するとされ、
また、公共哲学は理念と現実を統合する学問で、その方法論は社会の現状(「ある」)のリアルな分析と、望ましい(「あるべき」)社会の理想像の追求と、その理想の実現可能性(「できる」)の探索という3つのレベルを区別しながらも切り離さず統合的に論考する方法をとる、とされています。

公共性の議論を援用しながら、公共空間のあり方を考え始めた、という感じの1年でした。

ヤン・ゲールの本で人間的スケールの議論を理解でき、
人間の身体・感覚・移動特性を念頭に良好な都市計画を実現していかなあかんなということと、また、「出会いの場所としてのまち」で歩行はその根底において、公共空間を舞台や骨格として共有する人々との間の特別な交流形態、という言葉も印象深かった。

屋外空間の質と行動の関係性において、必要活動・社会活動・任意活動を整理することも大事だと勉強になりました。

ルイス・カーンの「都市とは、その通りを歩いているひとりの少年が、彼がいつの日かなりたいと思う者を感じとれる場所でなくてはならない」という言葉も知り、響きました。

■文学は実学である
エッセイや小説はほとんど読んでこなかったんですが、大先輩のお薦めで、荒川洋治『文学は実学である』を読みました。

言葉と感性に魅かれる本でした。

野球観戦でのおじさんとの交流のなかで、
「名前も知らないし、つながりもないのに心が通い合い、いっときを過ごす」「太い線でつながる、人との生活や触れ合い、出会いだけで1日が成り立つのではない」

「たとえば『自然』というとき、人は何を思い浮かべるだろう。おそらくその人の心のなかにあるいつもの風景だ。高原か、森林化、草花か。それとも自宅の庭か。人それぞれちがう。角度も色彩も濃淡も微妙にちがう。でもその人の眺めは変わることはない。」

いろいろ心に残る表現がありました。

■高校生対象の活動を試行実施
それから、高校生対象にインターンシップのような形で
「語り合う場」をつくりました。

こちらから何かを教えるとかではなく、
とにかく疑問やモヤモヤ、理想をお互いに話す機会にしたいと思って始めました。

好評で、何より私自身が「これはやりたい」と思ったので、来年もしていきたいと思っています。

年末は和歌山市民図書館も見ることができました。
テーマ「図書館」は、本市の新施設に中条図書館が移転しますので、
引き続き取り組んでいきたいと思います。

本年もお世話になり、ありがとうございました。