9月議会は3日に開会し、3日・4日に議案審議がありました。
補正予算はなく、「一般質問」があり、
米川も10分の発言時間で終活支援についてとグリーンインフラの質問をしました。
以下、概要です。
■終活支援について~エンディングプラン・サポート事業
【質問趣旨】
大和市議会議員の先輩から、大和市の終活の取り組みを聞いた。
横須賀市と大和市は先進的に取り組まれている。また、6月からエンディングプラン・サポート事業を始めた神戸市へ8月19日に視察に行った。
長谷川議員が一昨年、山下議員も終活に関連して質疑をされているところであるが、国の動向を踏まえ今後の対応について問いたい。なお、時間の関係上、質問の中で見守りや生活保護、介護の分野は取り扱わない。
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まず、本市では、ひとり暮らし高齢者の方々の困りごとや状況は詳しく掴めていないので、
ニーズ・実態把握に努めるよう市に求めました。
そのうえで、
米川の質問:8月にエンディングプラン・サポート事業を開始した神戸市でヒアリングをさせてもらった。
本市の現状踏まえ、ご自身の葬儀や納骨に不安のある方に対して、葬祭事業者との生前契約を市が支援する仕組みを検討するべきでないか。
個人の尊厳を守ることや、身寄りのない方の葬儀に係る行政の事務・経費負担軽減にもつながると考えるがどうか。
↓
福祉部長答弁:今後、ひとり暮らし高齢者の増加に伴い、死後の手続き支援等の相談は増えると想定される。
支援の仕組みについては、先行して実施している他市の取り組み等を参考にしながら、相談体制の在り方や取り組みについて検討していく。
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■グリーンインフラの考えについて
【質問趣旨】
今年7月に流山市長のお話を伺いに行った。さまざまな取り組みの中で、グリーンチェーン戦略のことも伺った。また、本市の都市計画審議会委員に久しぶりにならせていただき、7月の審議において、都市マスに「グリーンインフラ」の文言があり、図書館でレファレンスをした。
文献を読み進める中で、これまでの取り組みと同様の部分もあり、新しい名称で広く捉え直した感はあるが、グリーンインフラは、今後重要な概念になると感じた。
今回の質問では、時間の関係上、入口部分にとどめ、具体の取り組みについて次回にしたい。
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定義:グリーンインフラとは、社会資本整備や土地利用等のハード・ソフト両面において、自然環境が有する多様な機能を活用し、持続可能で魅力ある国土・都市・地域づくりを進める取組。
流域治水、暑熱対策、環境教育、景観向上などは身近な例で、近年の世界的潮流であるネイチャーポジティブ(自然再興)、カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出を全体としてゼロとすることをめざす)へ貢献できるのがグリーンインフラの意義。
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質問:国(政府)は、特にこの数年推進されているところで、(本市も重要な概念として捉えていくべきだと考えるが)、国の動向をどう捉え、どう取り組んでいこうとしているか。
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産業環境部長答弁:2022年の生物多様性条約締約国会議COP15における昆明・モントリオール生物多様性枠組に採択などを機に、グリーンインフラの概念も重要性を増してきている。
グリーンインフラは自然環境が有する多様な機能をインフラ整備に活用するという考え方で、自然環境の保全のみならず防災・減災の手法など課題解決の手段として積極的に活用していく必要があると考えており、本市の施策を展開する中においても、コスト等の諸条件を踏まえながら検討すべきものと考えている。
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実際の質疑では、グリーンインフラは時間があまり残らず、
最後は慌ててしまって、言うべきことを言えませんでした。
お恥ずかしい。
しかし、グリーンインフラの考え方は、
これからの茨木のまちづくりのベースとして非常に重要になると考えています。
質問においては、今後改定する環境基本計画にどう落とし込むかも問うています。
答弁として
「グリーンインフラ」は治水整備等インフラ整備に密接に関わる用語であるため、次期環境基本計画では、現時点では想定しておりませんが、現在策定中の茨木市都市計画マスタープランなど関連計画と整合性を図り、環境基本計画策定を進めてまいります。
とありました。
私自身、環境基本計画に用語が書かれるかどうかにこだわってはおりませんが、
これだけ国土交通省、環境省、農林水産省が謳っているグリーンインフラについて、
環境部局がグリーンインフラは別の部局の所管だと、縦割りのように受け止めているのではないかと心配をしています。
10年に1度の改定だからこそ、世界的な潮流(ネイチャーポジティブ、カーボンニュートラル)、国の動きを積極的に捉えて、
本市の計画や施策の検討につなげていただきたいと考えています。