5月10日~11日、視察に行っていきました。
【建設常任委員会視察1日目】
福岡県筑後市の空き家バンク事業。
所有者が「貸してもいい」「売ってもいい」という市内の空家を登録して紹介する事業。
6年前に地方創生の1つで移住定住促進のため始めたが、
3年前から空き家の老朽化対策、とにかく安全面のため空き家を減らしていくことにシフト。
とはいえ、727件ある空家のうち、
114件の登録があり、成約45件の実績。
2014年度から宅建の資格をもった非常勤嘱託の職員が
空き家専門相談員として配置。
登録された空き家をホームページで周知し、利用者へ紹介。
相談員が利用者の希望により
決済まで立ち会うこともあるそう。
また、不動産業者等、運営目的で買う人もいるが、
それは認めているとのこと。
先日読んだ雑誌で、
野村総研が15年後の空き家率は3割超ということが書かれていたので、
筑後市のような事業は悪くないかなとは思いました。
ただ、そもそも筑後の人口規模は茨木の6分の1、面積は2分の1。
状況が結構違うので、ちょっと難しい。
写真は新幹線の駅で唯一、公園の中にある筑後船小屋駅前の公園と筑後市議会の議場。
【建設常任委員会視察2日目】
熊本市で桜町・花畑周辺地区のまちづくり(桜町地区第1種市街地再開発事業+オープンスペースの整備)について。
熊本駅から市役所まで車で10分ぐらいの距離。
地震から約2年が経ち、かなり復旧しているとのこと。
熊本城はまだ改修中。
再開発の事の発端は、7年前に隣接している地銀が大規模改修を行うことになり、
それに合わせて交流拠点都市にふさわしい魅力とにぎわいを創出し、
市内外から人が憩い、集いたくなるような空間を形成するという運びになったよう。
官民一体の700億円の再整備で、
市からの支援は126億円(内半分は国の補助金)。
それに加え、熊本城ホールの買い取りなど283億円(この内、国の補助金が何割か調べないとわからないとのこと)かかるそう。
ちなみに熊本城ホールはメインホール2300席・・市民会館を持っているのに・・。
いや~人口73万8千人という茨木の約3倍の都市なので、事業規模もかなり大きい。
来年の夏に完成ということで、できてからしばらくして、また視察に行くのもありかもしれません。
他方、再開発地区に隣接するオープンスペース整備(2021年完成予定)については参考になりそうで、
市民とのワークショップ等、市民参画で検討を進めているようでした。
芝生、植栽、空間デザイン大事ですね。
茨木も市民会館跡地活用の件があるので、
今後参考になるかもしれないという印象でした。
余談ですが、熊本市の水道は地下水100%というのがびっくり。
市電の利用も年間1000万人。
市電持っているというのは景観としても魅力的ですね。
九州新幹線のおかげで、熊本駅から3時間半で茨木に帰ってこれました。
6月に2日目のテーマで議員間討議を行うので、茨木に活かせそうなところを模索します。