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2017年11月28日

議会運営上の制度変更

今日は幹事長会、議会運営委員会(以下、議運)がありました。
(私は議運所属です)
めっちゃ細かい話かもしれませんが、これまで茨木市議会では、国保や介護などの特別会計補正予算が上程されないとき、特別会計に係る質問はできませんでした。
しかし、一般会計と関連するところもあり、今日の議運で、特別会計の補正予算議案が上程されない定例会においても、一般会計補正予算質疑の中で、特別会計のことも質問できるようになりました。

2017年11月20日

岸博幸氏の講演~大阪府市議会議長会研修会

キャプチャ

【テレビでもよく見る岸先生の話、勉強になりました】

大阪府市議会議長会の研修会@ホテル阪急エキスポパークに行きました。
大阪府内の自治体議員が集まる研修会なので、雰囲気が普通の講演会とは違います。笑

毎年この時期にある研修会なんですが、今年は慶応義塾大学大学院の教授、岸博幸氏。
1986年に通産省入省で、補佐官、秘書官を歴任された後、2006年から慶応の先生に。

「日本経済の展望~地方活性への鍵」
このテーマでの講演でしたが、非常に勉強になりました。

以下メモですが、その内容を記したいと思います。

■今後の日本経済→2020年以降かなり厳しくなる(悲惨になる)
今は全体として景気は良い。4~6月の経済成長率は2.6%。2%を超えると好景気とされる。
しかし、その裏には問題がある。
この好景気は長続きしない。→潜在成長率(長期的に達成可能な成長率)が内閣府の数字だと1.0%、日銀の数字だと0.8%。
この0.8という数字はバブルがはじけた後、失われた10年の平均0.7とほとんど変わらないことを意味する。
低空飛行が予想される。
今景気がいいのは、政府の財政出動が多いから。当然良くなるが、効果は1年~1年半。2018年春で終わり。
ただ、来年は五輪に向け施設建設が続き、20年は五輪。だから20年までは何とか続く。

■経済のマイナスイベント
①2019年消費税再増税
②2019年は日銀がデフレ脱却の目標年としている。要は脱却すると金融緩和をやめて、金利を上げたい。
③東京オリンピック→過去の例を見ても、オリンピックがおわると急速に景気が悪くなる。例:ギリシャ危機の発端はアテネオリンピック。

■本来政府がやるべきこと
①人口を増やす。潜在成長率を伸ばす
②経済の生産性を高める
③改革をする

安倍政権5年間は、新聞が書いているほど改革は進んでいない。「成長戦略」がまだまだ。
例1:農業改革→JAの改革をしてしまっていて、流通の部分の改革だけになり、生産面にテコ入れできていない。農地規制の部分の改革ができていない。
例2:働き方改革→残業時間の上限規制と同一労働同一賃金はできたが、これだけでは生産性上がらない。例えば働く人がスキルアップできるよう政府が支援を充実すべき

■深刻な問題は2025年問題
社会保障の抜本改革をしなくてならなくなる。
10年前と今では日本経済のパイの大きさは変わっていないし、人口は減少している。
だが、政府の一般会計は2割増。社会保障費が原因。
段階の世代が75歳以上になる2025年はさらに加速。
今年の社会保障給付費は120兆円だが、2025年は150兆円の見込み。

年金の問題。65歳から受給開始だが、10年で元が取れる。40年まともに払った人が、65歳から10年で取り返せる。
これは、日本人の平均寿命を考えたらおかしな話。民間ならとっくに破綻している。
2050年には基金は枯渇。その年納められた分を受給者に渡すようになるだろう。
そうならないために、対策として、①年金支給額2割減、②支給開始70才へ、③医療・介護の自己負担増。
これをしないと破綻する。

以上の流れでいくと、将来的に国民が享受できるものは確実に減る。

■ではお先真っ暗なのか
経済の生産性を上げれるのは、政府だけではない。自治体は2020年までに自分の領分をどうするかが鍵。
→イノベーションを生み出す
イノベーションは技術革新と訳され、誤解されがちだが、ノーベル賞をとるような分野は発明。0から1を生み出すもの。
イノベーションはシュンペーターのいうnew combination 新しい組み合わせ。新たな付加価値を生む。1+1=3とか4になるように。

事例:音楽市場はこの20年で規模は半分。それでもAKBはCDを買わないと得られないおまけをつけた。音楽+一般のおまけ。またそれまでの「オタク」はアニメやゲームが主だったが、秋葉原を拠点とすることで音楽分野に取りこんだ。

嵐のファンクラブの会員数は自民党の党員数より多い。活動20年でそれだけ拡大できる。

■地方創生
大半は失敗するだろう。なぜなら、予算獲得してやるだけなら先述のように1年~1年版で終わるから。
地方でも成功しているところはある。長野県下條村1990年に人口4000人を切ったが、2010年に4200人に。村の公共事業を9割減らして、移住者のためのアパート建設にまわした。簡単な公共事業は村人とともにした。

今、官僚にどこの都市が一番元気があるかと聞けば、大半は「福岡市」と答える。
市長が数年前に日本で一番企業しやすいまちを目標として、国家戦略特区に。3年で成果出る。

都道府県レベルではイノベーションは無理。
広域すぎるから。
基礎自治体は住民の暮らしにばかり目がいくが、経済の視点が要る。

大阪は民間の力が強い、人のクリエイティビティが高い。

らぽっぽ、くくるの白ハトは一番尊敬する企業。

万博、IRは一過性。全体の景気に左右される。
大企業も経営者にはエリートが多くてイノベーションできない。
中小の方が可能性がある。
中小企業を支援しつつも、非効率なところはつぶすべき。悪平等はやめよ。

日本は40年周期で経済のアップダウン。
2025年は軽い危機がくる

1865年 明治維新前
1905年 日露戦争
1945年 敗戦
1985年 バブルピーク
2025年

市職員だけではイノベーション難しいから、議会が後押しを。

2017年11月7日

新名神開通の連絡

担当課から報告があり、新名神の高槻〜川西、12/10開通とのことです!

2017年11月6日

市役所で限定の年賀状発売

11月8日から市制施行70周年記念オリジナル年賀ハガキ(お年玉付き)が販売されます!
販売枚数は5万枚で、市役所本館東玄関で買うことができます。
販売価格は1枚52円、販売時間は10-16時。
完売次第終了です。
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2017年10月5日

障害者施策推進分科会を傍聴しての違和感

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障害者施策推進分科会(専門部会)の傍聴をしました。
今、障害のある人もない人も共に生きるまちをつくる条例(名称未定)の検討をされていて、今回はワーキンググループのまとめが資料として出されていました。
委員のみなさまのご努力に敬意を表するものです。

ただ、1つ残念なことがありました。
冒頭、事務局である障害福祉課から説明があったのですが、条文の説明だけでなく、
委員から出された事前意見の回答や、あっせん・勧告・公表について協議会が茨木にはないから課題があるとか、懸念されるから再検討してほしいとか、事務局の役割を超えての発言じゃないかと違和感を持ちました。
確か6月議会の先輩議員の質疑で「事務局の役割を再認識してほしい」と釘を刺されたはずでした。

審議会なんだから委員さん同士の議論が前提であって、事務局が委員のワーキンググループでまとめられたことに再検討を求めるのはおかしいと思います。
どうしてもちゃぶ台返しに聞こえました。

もちろん事務局のいわんとすることも理解できる意見だったし、委員の意見から素案を取りまとめるご苦労はあったと思いますが、委員長ともっと事前に調整できたはずだと思いました。

2017年9月28日

大阪府に対する意見書を全会一致で可決

昨日、大阪府福祉医療費助成制度の再構築に関する議案について、
本会議で質疑をしましたが、最終本会議にて賛成多数で可決されました。
(米川も賛成をしました)

本会議では、以下の指摘をしました。
①一部自己負担の回数制限撤廃により、一旦本人が払って償還の手続きをしなければならない。例:月1万5千円(500円×30日入院)かかれば、それだけ負担をして後から12000円が返ってくるということ(しかもお金返ってくるのに3ヶ月かかる)。
②償還手続き必要になるのは受給者の3割程度、1400件と推定されている。利用者も毎月手続きの負担がかかり、本市事務負担が増える(自動償還システムを導入するまでの課題)。
③府の附帯決議があったのでまだ良かったが、それでも府の再構築なのに、自動償還システム改修の補助金は今年度しかないうえ、900万かかるところに補助金がつくかどうかまだ確定していない。(質問時点で)
④償還手続きに毎月市役所に頻繁に来なくてはいけなくなるので、市民に過重な負担をかける。
⑤こども医療費については都市間競争のようになっているため、ナショナルミニマムとして国が保障すべき。

民生常任委員会でも各議員から質問がなされ、大いに議論になった議案だと理解しています。

さて、最終本会議では可決されましたが、大阪府に対して物申す意見書が可決されました。

「大阪府福祉医療費助成制度変更に伴う、実施市町村への配慮を求める意見書」
その内容は、
①1医療機関の月額負担額上限でとめることについて、医師会、各医療機関との協議・調整・依頼を徹底されること
②府制度の再構築に伴うシステム改修であることを鑑みて、補助機関の延期及び府の全面的な財政負担を講じること。

です。

議会として、途中から意見書をまとめ、全会一致で可決することは珍しいです。

大阪府の良識ある対応を強く求めます。

2017年9月26日

明日で閉会

世間は衆院解散や希望の党の話題で持ちきりですが、
茨木市議会は15日、19日~21日に決算特別委員会が行なわれていました。
会派からは先輩議員が代表で出席。
決算特別委員会は最初の3日間が帳票審査で、最後の4日目が質疑です。
その質疑の日(21日)に一部傍聴をしました。

傍聴者はお1人しかいない状況でした。
議事録が閉会日前日に配られるんですが、文字で見るよりその臨場感を味わいながら、議論を聞くことも必要かなと思って傍聴しています。

23日は福山哲郎参議院議員が茨木で講演をされるとのことで、どんな話なのか聞きにいってきました。
大義なき解散、劣化する政治、ご都合主義の極み等を話されていました。
大半はそりゃそうやなと思いましたが、高等教育無償化の考え方はもう少し詳しく聞いてみたかったです。

24日は学部・大学院時代の恩師の今川晃先生の命日。1年経ちました。
先生の目には教えてもらったことを実践できているかわかりませんが、今も今川ゼミOBとして地方自治の現場で活動ができていることに感謝です。

昨日25日に幹事長会、議運。

明日は例の福祉医療費助成制度の議案や補正予算、決算認定などの採決が行なわれます。
意見書にもご注目いただきたいです。

ネットで議会中継を見られます。
http://www.kensakusystem.jp/ibaraki-vod/index.html

2017年9月18日

敬老会・金婚式祝賀会

中津地区敬老会・金婚式祝賀会に参加させていただきました。
これまで社会でご尽力いただいたことに感謝申し上げ、議長メッセージを代読いたしました。

金婚式迎えられたご夫婦は5組出席してくださいました。

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今年、茨木市で100歳になられる方は50人以上、
総人口のうち敬老会の対象年齢となる70歳以上の方は4万6千人以上で6人に1人。

超高齢社会が到来している中、高齢者のみなさまが地域や家庭でこれからも安心して暮らすことのできるまちづくりは、重要な課題です。
財政運営を注視してまいります。

式典、余興の準備をされた地域のみなさま、お疲れ様でございました。

2017年9月12日

新名神工事でまたもや事故

新名神工事(箕面)でまた事故です。
19歳の作業員が転落死。事故が続き過ぎです。どうなってるんだ。
つい先日、高槻ジャンクション~川西ジャンクション間を今年11月に開通するとネクスコ西日本からの報告を受けたところでした。
市からは安全管理を徹底するようこれまでの事故の度に要望してきていて、今回ももちろんそうなると思います。

※リンクは朝日新聞のニュース
http://www.asahi.com/articles/ASK9D345ZK9DPTIL007.html

※追記
13日にネクスコ西日本宛てに市から申し入れ済み。

2017年9月7日

本会議2日目~補正予算質疑をしました

【本会議2日目~補正予算質疑】
昨日は本会議で補正予算質疑が行なわれていました。今回は1日からトータルで19名が質疑しました。
その発言通告一覧はこちら
http://www.city.ibaraki.osaka.jp/material/files/group/73/2909hatugen01.pdf

私は、障害者就労支援を取り上げました。
というのも、とあるひとり親家庭の方から重複障害のご子息(成人しています)のお話を聞き、「親無き後」問題とかライフステージに合わせた障害者施策の重要性を改めて感じたので、今回は就労支援に限って質問した次第です。

人口6万8千人の岡山県総社市の「障害者千人雇用」の事例や堺市役所食堂のB型事業所の「森のキッチン」の事例を参考にしました。

総社市は2011年からの取組みで、今年1000人達成(一般就労と福祉的就労合わせて)。もちろん一人一人の状態状況に合わせて就労支援をすることが前提ですが、本当にすごい。
森のキッチンは大学や企業とのコラボがうまいし、めっちゃ雰囲気の良い場所(以前に実際行きました)。工賃は府内平均工賃の約4倍。

茨木市内の障害者手帳をお持ちの方は身体・療育・精神を合わせて14611人。
年々増加(2002年比較ではどの種別も1.5倍以上)。茨木市の人口の約5%。
そのなかで一般就労をしている方は市は把握しておらず、福祉的就労(就労継続支援A・B型事業所)は512人。

平均工賃も就労福祉金を廃止して共同受注システムをいれたけど、そんな伸びてなくて、市としても課題と認識されている。
ならば、他市の事例を研究し、茨木としての就労支援を充実させていくべきという趣旨で質疑しました。

障害者福祉の観点からの就労支援ではなく、富士市などでされているユニバーサル就労の観点も必要だと思います。